ここに最新記事表示
ここに内容表示
ミステリー

オルデンハイム~12の悲劇~ あらすじ・ネタバレ感想

STAFF
監督:Anne van der Linden(8 episodes)/Remy van Heugten(4 episodes)
脚本:Lex Passchier/Martin van Steijn

ペギー・ヨンカース:ノーチェ・ヘルラール
シャリフ・ダマーニ:ナスルディン・チャー
フリッツ:ライナウト・ブッスマーカー
エマ:サスキヤ・テンミンク
フィクトール:フェジャ・ファン・フェット
ダニエレ:リフカ・ロダイセン
ニーネ:ロース・ヴィルティンク
ルート:アウス・ブレイダーナス
リック:コ・サンドフリット
フェーラ:オルハ・サウダーフック
スース:ハイタ・ヤンセン
アーレント:ケース・ボート

シリーズ・概要

全12話構成
2017年製作。
続編に『スハウエンダム~12の疑惑~』(2019年)

かんたんなあらすじ

オランダの小さな町オルデンハイム。夏のある日、ジャーナリストとしてイラクに行っていた女性ペギーが帰省する。ペギーは家族や友人に黙って町を出て以来、久しぶりの帰郷だった。父親ルートは、近所に住む夫婦アーレントとダニエレの娘を車ではね殺してしまってから、酒浸りになっていた。
一方、流星群が夜空を彩った夜、フェルトホーヴェン家の16歳の長女ニーネは親に内緒で恋人リックと湖で密会する。翌朝、娘の姿が見えないことに動揺する両親。続いて別の住民も失踪する事態が。これは失踪が偶然重なったのか、連続殺人事件なのか、それとも超常現象なのか。ペギーは町に残り、ダマーニ刑事とともに真相を追う。

WOWOWより引用:https://www.wowow.co.jp/detail/114326

予告動画

ネタバレなし感想

近年、欧州産の映画・ドラマ、特に北欧のミステリー&サスペンスの評価が日本でも高まっている。この番組は日本でほとんど見ることができないオランダのドラマで、同国のRTL4チャンネルで大ヒットし、日本以外の海外にも輸出された極上のサスペンスミステリーだ。
地方にある小さな町オルデンハイムで、なぜか住民が次々と失踪する。これは失踪が偶然重なったのか、連続殺人事件なのか、それとも超常現象なのか。消えた住民たちの運命は……。平和な町に悲劇が少しずつ、静かに忍び寄るのがスリリングで、目が離せなくなる。西ヨーロッパとされるオランダだが、かなり北に位置し、そのためか、北欧の映画・ドラマとよく似たムード。また、キャストは美男美女がいっぱい。映像も美しく、ドラマ・映画好きは要注目だ。ヒロインのペギー役は『コレクター 暴かれたナチスの真実』のN・ヘルラール。本国では、2019年放送予定の第2シーズンも作られている。
WOWOWより引用:https://www.wowow.co.jp/detail/114326

上記サイトより引用させていただきましたが、オランダドラマということで珍しいです。雰囲気は完全に北欧ミステリーのような感じ。
暗くて重い感じです。
オルデンハイムという小さな町で住民が次々に失踪していくミステリーで、ストーリー自体は単純で面白いです。
この住民はみんな何らかのつながりがあって、おそらくその規則性か何かに従って誘拐されているのだろうというのが謎。
途中流星群や星座、そしてミステリーサークルなんかも登場するのですが、SFではありません。

主人公のペギーが本当になんというか…見ていてあああもうっっっと思ってしまうのですが(笑)いろんなところに首を突っ込んで突撃して謎を解明していき…
ません!!!!!
もうほんまにね、まったく何の役にも立たなかった、結果的に。笑
そして本部から派遣される刑事、シャリフがもうこれまた無能なんですよ……………事件止められないし、被害者増やすし、最後は外されちゃうんだけどまぁなんとか解決には至ります。

12話ということでボリュームたっぷりですが、個人的には最近見たミステリーの中で一番面白かったです。
見ごたえがあるし、謎も解明されます。最後の最後まで犯人がわからなかったり、驚きの展開もあります。

ネタバレあり

一話ごとのストーリー

#1 流星群の夜
オルデンハイムというオランダの小さな町に、ペギーが久しぶりに戻って来る。以前と変わらず平穏に見えるこの町で、流星群の夜を境に恐ろしい事件が起きる。
#2 黄昏の空
ニーネが姿を消した。国家警察からダマーニという刑事が派遣され、捜索が始まる。そんな中、ペギーの父親ルートの家からニーネの携帯電話と薬物が見つかり…。
#3 慟哭の朝
また失踪事件が起こる。その知らせを聞いた住人たちの間に不安が広がる。ダマーニ刑事は、アーレントがニーネの母親の不倫の噂を流していたことを知るが…。
#4 見えない棘
ダマーニ刑事は、スースのセラピストであるフィクトールの家を訪ねる。一方ペギーは、スーパーでフェリックスに嫌がらせをした人物を突き止めようとする。
#5 星座の罠
スースの家で星占いの本を見つけたペギーは、失踪者の星座が星占いの順番通りになっていることに気付き、失踪者たちの関連性を探っていたダマーニ刑事に報告するが…。
#6 落雷の叫び
警察は、ヴァウトが森で何をしていたかを調べ、ドローンのカメラから事件の手がかりを発見する。一方ペギーは、父親のルートが庭で何かを燃やしているのを見掛ける。
#7 怯える瞳
ダマーニ刑事はニーネの腰の焼き印の画像をリックに見せると、「失踪した夜にはなかった」と言われる。次々と起きる事件にマスコミが町に押し寄せ、警察は焦り始める。
#8 舞い降りた謎
ニーネの腰の焼き印と同じ形のミステリーサークルが野原に出現。「超常現象だ」と逃げ出す人も…。一方ペギーは、数年前に町で起きた事件のことでフェーラを訪ねる。
#9 冷たい光
どうしても事件の手掛かりを得たいニーネの両親は、フィクトールに協力を求める。一方ペギーは、ニーネの風車の絵を手掛かりに、監禁場所を捜そうとする。
#10 記憶の扉
ダマーニ刑事は、残されていた血痕の人物を特定するため、オルデンハイム住人全員のDNA検査に踏み切る。ペギーは、監禁場所と思われるキャンピングカーの持ち主を追う。
#11 閉ざされた町
住人が次々と失踪しているオルデンハイムに軍が出動し、全員が町の外に避難することが決まった。一方ペギーは、イラクで経験したことが頭から離れず、苦しんでいた。
#12 漆黒の闇
なぜオルデンハイムの住人が次々と失踪したのか、事件のすべてがペギーに語られる。一方、ダマーニ刑事を心配し、捜しに来たロブが目にしたものとは……。

引用:WOWOW https://wod.wowow.co.jp/series/30694

登場人物のネタバレ

シャリフ・ダマーニ
アムステルダムから派遣された刑事。何も解決できないので最後はクビにされかけ、犯人のアジトを突き止めるも撃たれちゃう。なんとか生きていた様子。
ペギーといい雰囲気?かと思ったけど…人は悪くないけど無能だったな…

ヨンカース家
ペギー
父:ルート 妹:スース。主人公でペギーが街に戻ってきた日から事件がはじまる。捜査に首を突っ込むがミスリードも多くて危なっかしい…。
ジャーナリストでイラクに行っていたときにPTSDになる。めっちゃ気が強い感じする。トーマス・ヴィッセは元カレで、ニーネとヘルベンのベビーシッター。
フィクトールに捕まるも銃で撃ち生き残った。

ルート
交通事故でアーレントとダニエレの娘を轢いてしまい、アルコール依存症に。アーレントの母のフェーラとは付き合っていた?ようだが疎遠になってる。
スースのこともペギーのことも大事にしていた様子。被害者になる。

スース
潔癖症でフィクトールのセラピーを受けている。ペギーにコンプレックスを抱いていたが、和解した直後フィクトールに会いに行き犠牲に。

フェルトホーベン家
ニーネ
最初の被害者で唯一の生還者。彼氏のリックと夜に湖でデートした後行方不明になる。フィクトールに誘拐され、薬を飲まされずっと意識朦朧としていたようだが生かされていた。数か月後に返されるが何も覚えていなかった。記憶を戻すためにセラピーを受け混乱もするが、記憶は部分的に戻った。母と弟が犠牲にあったが、リックとは和解。

フリッツ
ニーネとヘルベンの父。厳しい人だったが鬱でトーマス・ヴィッセからドラッグを買っていた。妻とヘルベンは行方不明になり、ニーネをトランクに詰めて町からの脱出を図った。ニーネと二人生き残り、リックのことも受け入れた様子。

エマ
ニーネとヘルベンの母。ヴァウトと不倫していた。ニーネが戻った後散歩から戻らず被害者に。

ヘルベン
ヴァウトのところでアルバイトしていたが、母の不倫現場を目撃。ニーネが戻ったあと学校から抜け出し、被害者に。

ボスハイゼン家
ダニエレ
娘を交通事故で無くし、アーレントとは離婚。娘の死から立ち直りかけた時に失踪し、犠牲者に。

アーレント
ダニエレの夫で同じく娘をなくしたショックから立ち直れていない。いろんな人に嫌がらせをするなどして嫌われている。母のフェーラと和解し、娘の墓参りをしている途中で失踪し被害者に。

フェーラ
アーレントの母。投資詐欺で実刑を受け、出所後は町の皆から避けられている。ルートとは思いあっていたが再婚はしなかった様子。ルートの家に行ったときにルートを助けようとして一緒に犠牲になる。

リック
ニーネの彼氏でフィクトールの息子。ニーネのことを真剣に思っており、ずっと心配していた。ニーネが戻った後拒絶されたことがショックで自殺を図るが助かる。

フィクトール
リックの父親でセラピスト。犯人。自殺した母の幻覚が見えており、母が投資詐欺で実刑を受けた時に母に冷たくした住民に復讐している。スースには好意を持っていたが目的達成のために殺してしまった。最後はペギーに撃たれ死亡。

ネタバレあり感想

変な雰囲気出してた神父は何だったの!まんまと騙されました。

怪しいと思ってたけどいかにもすぎてないかなと思ってたセラピストのフィクトールが犯人だったとは…。
もう完全にイカレてるのであれだけど、スースが可哀そうすぎる…何の罪もないし好きだったのに!!
そしてその母親がまさかの幻覚だったのにはびっくりした。だって赤ちゃんの世話してたからてっきり生きているとばかり…
この辺はすごくうまく作られていて、でも思い返すと伏線もちゃんと張られていて面白い展開だなあと思いました。

ニーネが帰ってきたから全員生存パターン?かと思いきや、見事にニーネ以外全員殺されてしまっていたっていうのも非情で北欧っぽい展開だなあと。
ニーネが誘拐されたのは夏だけど、そこから季節が進んで暗い雰囲気になっていく街の描写も不気味でよかったです。
ヨーロッパの田舎(しかも冬)って暗くて鬱々とした雰囲気なんですよね。

しかし主人公2人の無能っぷりがすごいです。笑
結局なんも解決できずに、ニーネの記憶頼み。そしてニーネが帰ってきてからも被害者増えてるし…犯人と思われる人が何人か出てきた時点で拘束でもしておけばよかったんじゃ??と思わざるを得ないです。
かなりの人が犠牲になっちゃったしね……

この先、ニーネはリックと生きていくんだろうか。母親と弟殺した犯人の息子…って怖いんだけど。でもニーネの父親も受け入れてるっぽいし。そういう突っ込みはダメか。

ロケ地

ところで、この不気味っぽい町「オルデンハイム」は実在しておらず、ロケ地はオランダの「ハルメレン(Harmelen)」という町。
シンボルの教会もそのまま見れるので、興味のある方はgoogle street mapなんかで散歩してみるのもいいかも。
教会はHervormde Kerk Harmelenです。