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ミステリー

トップ・オブ・ザ・レイク 消えた少女 シーズン1 あらすじ・ネタバレ感想

STAFF
監督・脚本:ジェーン・カンピオン
製作総指揮:ジェーン・カンピオン、エミール・シャーマン、イアン・カニング

ロビン:エリザベス・モス
GJ:ホリー・ハンター
アル:デイヴィッド・ウェンハム
マット:ピーター・ミュラン
トゥイ:ジャクリーン・ジョー
ジョノ:トーマス・M・ライト

シリーズ・概要

全6話構成
2012年製作・2013年エミー賞(TVミニ・シリーズ/主演女優賞/助演男優賞/脚本賞ほか)8部門ノミネート
2017年に続編「トップ・オブ・ザ・レイク チャイナガール」。

かんたんなあらすじ

舞台はニュージーランドの南部。アジア系の12歳の少女・トゥイの自殺未遂事件から始まります。
トゥイが妊娠していることがわかり、性的虐待事件に発展。オーストラリアで刑事をしているエキスパートのロビンが捜査をすることに。
しかしトゥイは失踪してしまい、トゥイの行方を追う一方でトゥイの子の父親は誰なのかや、トゥイの父親マットが絡む麻薬事件、容疑者の自殺、ロビンの過去の事件などが複雑に絡み合っていくことに。

予告動画

ネタバレなし感想

まずジェーン・カンピオン監督!!!ということで気になる人も多いかと思います。
『ピアノ・レッスン』でアカデミー賞を受賞した名監督ですが、このドラマには『ピアノ・レッスン』主演女優のホリー・ハンターが!!スタッフは『英国王のスピーチ』のスタッフです。
ということで期待もあったのですが、ホリー・ハンターは物語の本筋に重要な(?)絡みはありませんでした。ちょっと拍子抜け…ただ存在感は抜群です。

個人的に一番気になったのがこの舞台がニュージーランド南部「パラダイス」だというところ。
名前からしてすごそうな感じがしますよね。ここはクイーンズタウンから近く、神秘的な土地といった雰囲気。実際に私も行ったことがあるのですが、そのパラダイスの雰囲気がそのまま映像で伝わってきて驚きと感動でした。映画「ロード・オブ・ザ・リング」のロケ地としても有名です。(アル役はファラミアを演じたデイヴィッド・ウェンハム、ということで共通点も。)
パラダイスについてはじっくりお伝えしたいのとあらすじからちょっとそれるので別記事にしようと思います。

さて、そんなところに戻ってきたケイト・モス演じる主人公のロビン。ロビンがまた頑固だったり周りとかみ合わなかったりでちょっとイラっとするところもあるのですが、実はロビンも過去にいろいろ抱えているんですよね。

6話構成の中、前半は話が進まなかったりで少しぐだっと感も否めませんが、クライマックスにいくにつれてスピード感と盛り上がりがあるドラマです。
黒幕ももちろんいるのですが、「え!!!」「やっぱり!!!」という感じなので、
ネタバレも書いていますがまだドラマ途中の人は要注意です。
ラスト15分くらいは必見だと思います。

とにかく人物関係がややこしすぎた……。というのもトゥイの父マットがめちゃくちゃすぎるんですよね。
意味不明なスピリチュアル的集団だったり、ドラッグだったりも出てくるのですが、異母兄弟やなんだかの登場がかなり多くて…え、じゃぁこの人とこの人が兄弟?みたいな、混乱してきます。
最終的には結構ドロドロだったり。

面白かったのはまぁめちゃくちゃ面白かったのですが胸糞悪さはありますよね。
女性がずっと搾取されていて、かなりひどい描写もあるし。それでも最後に救いはあるドラマです。

ネタバレあり

一話ごとのストーリー

第1話
ニュージーランドの田舎町レイクトップ。12歳の少女トゥイが湖で発見され保護された。彼女は妊娠していることが判明するが、何も語らない。同じ頃、町はずれの“パラダイス”と呼ばれる土地に数台のコンテナと数人の女性が到着した…。
第2話
パラダイスのコンテナを訪れたのち、愛馬と愛犬を残して失踪してしまったトゥイ。町中の総力をあげた大捜索でもトゥイを見つけ出すことはできなかった。ロビンは児童虐待の過去を持つザニックを疑い、単身で彼の自宅に乗り込むが…。
第3話
トゥイの捜索が続く中、容疑者のザニックが遺書を残して自殺をした。だが、ロビンはその死に不自然なものを感じていた。そんなある日、マットが“パラダイス”に。パラダイスに住みついた女たちのコミューンを訪れるが…。
第4話
ロビンにはレイプされて妊娠したという過去があった。街のバーで居合わせた当時の加害者に暴行した彼女は休暇を余儀なくされる。そんな時、彼女は謎めいたトゥイの同級生ジェイミーと面会する機会を果たすが…。
第5話
ジェイミーが万引きで逮捕される。ロビンは盗品をトゥイに運んでいるのではないかと疑う。一方、マットは男たちを集めてトゥイを探す山狩りを開始するが、それが彼女を追いつめ悲劇を招く
第6話
ロビンにだけ「真実を告げる」というマット。彼の家を訪れたロビンは、衝撃の事実を聞かされる。そして、トゥイは山中で出産の時を迎える。トゥイを救ったロビンは少女暴行の現場を突き止め、事件の衝撃の真相がついに明らかになる…。

引用:https://www.amazon.co.jp/%E3%83%88%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%96%E3%83%BB%E3%82%B6%E3%83%BB%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%82%AF-%E5%AD%97%E5%B9%95%E7%89%88/dp/B07SG2RGY8

ネタバレあり感想

トゥイが無事でよかった…。
でもトゥイを助けようとしたジェイミーは亡くなってしまうというのが何とも悲しい。

結局マットの真意?トゥイのこと娘として大事にしてたの??とか、母親(の墓)に執着してる話(虐待されてて自分も子供を虐待してる?)とかよくわかんなかったなぁ…
しかしトゥイの母親って空気でしたよね、自分の娘が妊娠して姿消したらそれこそ死に物狂いで探すと思うんですけど、結局出てくるのは父親や異母兄弟だけ。それもトゥイを探すっていうよりはなんか勝手に逃げて許せんみたい感じを先に感じてしまう。
女性の強さや繊細さ、そして搾取される女性問題に結構焦点を当てている作品なんだけど(謎のシェルターも出てくるし)
一方で母と娘は結構希薄さを感じる作品なんですよね。
トゥイと母親もそうだけど、ロビンと母親、そしてロビンと養子に出した娘の関係性も希薄でこじれているのかなと思います。
ロビンとその娘の関係は続編の「チャイナガール」で描かれるので、かなり伏線も含まれてます。

そしてトゥイの子の父親問題
マットだと思わせる描写と、あの犯罪者たちの誰かだったって思わせる描写があります。
マットはトゥイに射殺されたので真実はわかりませんが、トゥイが言う「NO ONE」をマットも口にしていたのが気になるのと、もし本当に記憶にないのならあの犯罪者たちのうちの誰か…?
謎も解明されましたが、本当にアル許せん…
アルが腐りきってたことが分かったけど、そのあたりはロビンがいなかったら解明されない謎だったのでよく気づいた…!と。
本当に男がクズばっかりだな………
その中でも唯一といっていい味方として活躍?したジョノは完全に尻に敷かれているというか、ちょっと面白かった。
ロビンとジョノは結局他人だった、と信じたいんですけど、そのDNA鑑定結果を持ってきたのがアルだったから他にもごまかしてたんじゃないかと思ってしまいます。ロビンとジョノ、トゥイとその子供はこの先家族になって過ごすんだろうなって思ってたのですが、

その後の色々は……チャイナガールで明らかになります。ここまで見たらチャイナガール見たほうがいいかなと思いますが、
チャイナガールでもまたやばいのが出てくるんですよ。笑